fuwaffuのブログ

お日様ポカポカ生活日記

かえる

また帰る。5月2回目の帰郷。

 

残業したから希望の新幹線を逃しちまった。おそらく故郷へ着くのは22時半、此処とは違って街の光はない。街灯のポツポツとしたオレンジの光と暗闇の道路。虫や獣の息の方が聞こえてくることだろう。つい二時間前までは白衣を纏いきびきび働いていたのがうそのように私はあの頃の制服を着た少女のようにあたかも当然という具合に母親が運転する車に拾われる。

 

突然の帰郷は、私の思いきりの提案である。

今週の土日はいつも一緒の彼氏は祖母のお葬式へ行くので私は1人留守番。

孤独の休日は嫌いではない。しかし、一人でギターを弾き、本を読んだり、喫茶店を巡ったりする気にはどうしてもなれなかった。

木曜日、暑苦しい仕事場に閉じ込められていただけあって家に帰ったとたん吹っ切れた。夜ご飯は作る気にならなかった。結局コンビニでご飯選ぶ時が一番幸せなんじゃないかって思いながら冷やし中華とサラダ、ティラミスを買い、鼻歌を歌いながらエレベーターに乗る。誰もいない家に帰りふひぃ〜〜と言いながらソファにどっさり腰掛ける。

恋人は今通夜でもしてるのかな。

母親に電話する。電話越しに明るい声。仕事、頑張ってるね〜!久々なのに懐かしさがないのが不思議だ。話しているうちに自然と帰ろうかなーと言ったのだ。

おばあちゃんが心配で。会える時に会っときたい。

これは本音だった。しかし私はだんだんボケていくおばあちゃんを見るのが怖かった。うつろな顔で同じ質問を繰り返す会話。想像しただけで胸が苦しくなるけど、会っておかないと二度と会えない気がした。

 

仕事終わりで足が痛い。いつのまにか新幹線に乗っている。サンドイッチとりんごジュース。お母さんが電話で、久々に料理の腕を振るおう楽しみ!って言っていたから満腹にならん程度に軽めのものにした。本当はビールを買おうと思ったけど。

お土産は、土産屋さんに入ってまっさきにめについた年間○○個売れるクリームパン。お母さんとおばあちゃんはパンに目がないし。

土産は要らんと言われたが、買わずにはいれなかった。

座席の机にクリームパン3つ入った袋と空のりんごジュース。