退職50日目
目覚まし時計の音を聞かずに勝手に目覚める朝こそ幸せの朝だ。
今日やるべき事が勝手に頭に浮かぶとめんどくさくなりベッドから起き上がれなくなる。体が鉛のように重くなるのだ。
このまま体を起こさなければ、一日が終わってしまうのを知っているので発想の転換を試みる。
やるべき事は沢山ある。が、それらを今日は一つ一つゆっくりやっていこうではないか。
まずは、前から見て見ぬふりをしていた洋服棚の整理に手をつけてみた。
積み上がった洋服を一つ一つ畳む。
キッチンの流しにあるフライパンや包丁をいつもより丁寧に洗う。
ホットケーキを正確につくる。カフェの店員ってこんな感じだろうかと思いながらルンルン気分がのる。思わず楽天でエプロンとバンダナでもポチろうかなとか可愛いエプロンを着てホットケーキを作る自分を想像し、さらにるんるんになる。
丁寧につくりあげた形の良いホットケーキ、ココアを飲みながらソファに寝そべり本を読む。
これぞ、至高。
夜はカレー、ポテサラも作った。机に並べた料理を見て、自分が好きになる。
ミッフィーの箸立てが欲しい。
彼氏とキングダムをみる。面白すぎていつの間にか23時になった。