脱力至上主義
お昼ご飯をレンチンする。休憩室に人が入ってきた。1分が長い。ふんふんふんと鼻歌?独り言のおばちゃん。一回喋ったことある。
回るレンジを緊張して眺める。
チン!
なんかまだご飯が固い気がするけどまぁいっか、とかばんの中に入れる。
あれ?ここで食べないの?
おばちゃんに言われる。
あ、えと、ここ暑いから!
目が泳ぐ。
そっか!ゆっくりしてきてねぇー!
はーい!
そそくさーと部屋を出る。
なんでこいつ休憩室で食べないんだろうか?私のこと嫌いなんかなとか、思われたら嫌だなー。あきらかに気遣われているようで申し訳なくなる。
お外は空気も澄んでるし、風も吹いて気持ちいい解放された気分になる。
早足で公園に着いたらちょうど同い年くらいの女の子がベンチを後にした。木陰だしラッキーと思いつつ、座る。
いつも通り、お弁当箱をぱこっと開けて、散歩の犬とか眺めながら口へ運ぶ。
おばちゃん、話しかけてくれるし優しい人なんだと思う。けど、休憩中に話しかけられると完全に気が抜けないのだ。この誰も私のことを知らない気にしなくて良い気の抜ける瞬間がないとやってられんのだ。嫌いじゃないんだよ、だから嫌わないでほしいな。