fuwaffuのブログ

お日様ポカポカ生活日記

孤独と幸福

gwどうだった?

私は生まれて初めて、フェスぼっち参戦をしたよ。

本当は彼氏と行く予定だったんだけど、彼氏のばあちゃんが死にそうで、彼氏はショックで熱が出て寝込んじゃったから私一人で行ったんだ。

普通、そばに寄り添ってあげるのがいい彼女なんじゃないの?って前々日くらいに思っていて、もちろん私は今回は諦めて家で本読んだり映画見たりしようかなと思ってた。風呂にも入らず、1人でチーズをつまみにワインを飲んでた。布団に潜りベッドに寝そべってスイッチしながら諦めていたのだけれど。今回は諦める。だって、ライブなんかいつでも行けるじゃん。LINE通話で私は彼氏にそう告げた。床にはお菓子の空箱と脱ぎ捨てられたパジャマや下着が散らばっていた。

いや、ライブ一人で行ってやんよと決心したのは何故だったっけな。前日私は、一人で古本屋へ行った。古本屋へ行こうと決心した時、もうライブへ行ってやんよとすでに思ってたんだっけか。

部屋を片付けた時だったろうか。正午、痒くなった頭と顔に耐えられなくなって風呂に入った時だったろうか。

長い商店街に洒落た本屋があったから1人で入った。小1時間くらい本を眺めた。ジャズが流れていた。本の並べ方もオシャレだった。ポストカードも売っていて、ひとつ欲しかったけど、また今度にしようと思った。カラマーゾフの兄弟の下巻が欲しかったから探したけど、結局買った4冊はバラバラなテーマのものだった。いや、そこに孤独が見えた気がするでもないが。

夕方1人、街をぶらぶら歩いた。酒が飲みたくなったけど、1人ではいる勇気もないまま、居酒屋を外から眺めながらぶらぶら歩いた。gwで人々が幸せそうにしているのを見るのが嫌。なんで嫌かって孤独を浮き彫りにさせるから。だから外に出なかったけど、意外と商店街は人が少なくて、みんな思い思いに家に帰ったりしてるようで寂しくならなかった。橋の上から、短パンを履いた外国人達がバーベキューしているのが見えた。ドクターマーチンで来ちゃったから、歩き疲れて川辺の階段に座り夕日を眺めた。その時Spotifylampを聞いていたっけな。夕日を写真に収めたくなってスマホを構えたが、やっぱり虚しくなってやめた。とてつもなく彼氏に会いたかった。ここに彼氏がいたらなぁと思った。gwの夕日は特別なのだ。

 

そう、思い出した。私はマンションのエントランスから外へ出た時、真っ青な空と、太陽が街路樹の緑を黄金に輝かせるのを見た時、何やってんだ彼氏はと思ったのだ。何やってんだ。こんなに素晴らしいgw、明日はライブ日和以外なんでもないって思ったのだ。行かないのはバカじゃん。って思った。

 

私はふらふら夕闇を歩いた。喉が乾いて、無性に酒を飲みたかった。彼氏にLINEしたら、ごめんね、体調が悪いの。とカビ臭そうな返事が返ってきて泣きそうになった。

私はふらりとラーメン屋に入った、レモンチューハイと、餃子と、白湯ラーメン。くださいって言った。

銀色のジョッキにいれられたレモンチューハイを飲みながら決心した。フェス一人で行ってやるよ。カランカランと氷が音を立てた。

私は無敵なんだと思えてきた。

ごちそー様でしたっ!とまたふらふら外へ出る。ナンバーガールを爆音でかけながら、夜の坂道をふらふらふらふら大股で歩く。明日私はライブへ行く。一人で行く。