fuwaffuのブログ

お日様ポカポカ生活日記

蟻三日目

初出勤。

朝起きて、おにぎりを2つにぎり、メイクをし、ベージュのセットアップを羽織る。窓ガラスに映るOLっぽい自分に心を躍らせながらパンプスのかかとを鳴らしながら地下鉄に乗る。

 

初めての職場。長い髪を巻いて、清潔にした女性が私の上司だ。綺麗で清潔なだけあってきちんとした性格だ。私の話もしっかり聞いてくれるし、怒鳴ったりもしないタイプだと思う。

休憩中に、前の職場について自ら話した。対等に見てくれていると思った。上司のスマホの待受はウエディングドレスを着て幸せそうな上司と旦那さんだった。

何をして良いのか分からない時は突っ立ってドギマギしていた。お客さんにみられたら文句を言われそうだと思うと、余計にドギマギしてすみません、ばかり言っていた。

出勤時間が遅いこともあり前のところよりも、疲れずに、慌ただしくもないのに時間が経つのが早く感じた。

今は先輩と一緒だが、いずれは自分一人で店にたつ。それが不安でしかない。

マンションのエレベーターに写った私は朝見た時と違って前髪もボサボサだし、額は脂ぎっていた。

ご飯作ってくれているかな?と期待して家に帰ると彼氏が、友達と電話していた。空っぽの鍋をみて私の中で何か制御が止まらなくなった。

彼氏はおかえり。と言って何やらずっと説明してきたが、正直どうでもよかった。うんざり、うっとおしいと思った。さっきまでびくびくしていたわたしはどこへ行ったのだろう。彼氏も私がイライラしているのを悟ったのがわかった。

仕方なしにコンビニで夜ご飯を買った。

食事中2人とも無言だった。正直こんなにお互い無言なのは初めてだった。こうやって仲は冷めていくのかなと思いながらナポリタンを箸ですすっていたら虚しくなった。

謝る気はなかった。どう接していいかわからなかった。私はどうしたいのかわからなかった。