fuwaffuのブログ

お日様ポカポカ生活日記

退職日最終日の夜

初めて名古屋に来た。電車で隣におじさんが乗ってきて降りる時にこの人は退けてくれるだろうかと終始考えてどぎまぎしていた。

コンビニで適当に明日の昼食を放り込み、雨の中ホテルに向かった。寂しいからテレビをつける。つまんない番組ばかりだからすぐ消して、カネコアヤノをかけながら一人でカツサンドを食べた。

明日は新人研修なのだ。目覚ましをセットするのは久しぶりで、ちゃんと鳴るかどうか不安になる。シャワーを浴びながら、なぜか一人で生きていけるような気がした。これまでの55日間、もっと好きなように生きればよかったのかなとふいに思う。が、私は、書を捨て町にはでられない人間なんだと自分で納得してそれをするには私には向いてないことだったような気もする。

そもそも好きなようにとはなんなのか。ふらりと新幹線に乗って知らない土地へ行きホテルに泊まったりだとか、路地へ入り猫を追いかけたり、私が思い描く空想上の人物はきっといつか読んだ本やいつかみた映画の人物達が混合して生み出す幻で、不確かなものに憧れているに過ぎないのだ。きっと。

いつも何かに憧れているけど、私にみえる現実世界はいつも同じように映って退屈で、そうやって決めつけているから外に出るのが億劫になることがある。

空想世界を広げたい。みたこともないし、どこなのかもしらないのになぜか脳に浮かぶ青空や夕暮れ、公園、銭湯の写真を思い浮かべ、それらをずっと求めている。

きつくてつらい現実は空想世界をマスクして見えなくするから、私は混乱してすぐさまそっちへ行きたくなる。

"好きなことをしたい"が具体的になんなのか分からない。空想世界に近づく、もしくは創り出すために経験を蓄積したい。が正しいような。

私は今日をもって、夢想家活動をいったん控えめにします。朝起きたら働き蟻。

だけど私明日は、ぼけーっとするかも。ぼけーとなるのは無意識だからしょうがない。許してやって。自分をダメ人間だって思いたくないなぁ。でも大丈夫、そもそも君は蟻なんでしょ。ダメ人間じゃあないよ。

グッナイ夢想家。55日間も夢想家として生きることができて私はなんて幸せものなんだろう。

少しでも空想世界に近づけたかな。