fuwaffuのブログ

お日様ポカポカ生活日記

自惚れ

夢に高校時代、明らかに自分の事を好いていたと自惚れていた男の子が夢に出てきた。

 

出席番号が前後していたため、総会があるときに話したりすることが増え、距離を縮めた。やんちゃだった彼に、遠くから大きな声で苗字を呼ばれたり、帰り際にマフラーを巻いてもらったことをよく覚えている。お互い知らぬ顔で顔を寄せ合っていた。

 

しかし彼とは高校卒業して以来、会っていない。一度、実家で寝ているときに、LINE電話がかかってきたが、寝ているフリをした。どーせまたかけてくるだろう。そう思った。

しかしそれ以来、何の音沙汰もない。以前スマホを落としてデータが消えてしまって、今は本当に身近な人しか、連絡先を知らないから彼の連絡先は無くなってしまった。たった一度の電話。あの時電話にでたら、何か変わっていたのかもしれない。

後に大学を中退し、東京で脚本家の道を目指しているという噂を耳にした。

 

ソファで歯磨きをしながらぼけーと昨日の夢を思い出す。彼は今どうしてるんだろうか?とネットで彼の名を検索してみる。

すると、少しあの頃よりはほっそりとした彼がでてきた。彼のアイドルをおっかけるアカウントを見つけてしまったのだ。相変わらず女の子好きだなぁと苦笑いした。特に成功したわけでもなさそう。どうやら本当に編集者を目指しているらしい。本が好き。音楽が好き。とかいてある。

私が勉強している横で星新一を声に出して読み聞かせてくれたこともあったし、本が好きなのだろうということは知っていた。

努力、経営、という言葉も目立ち、変わったなぁ。と思った。

 

連絡先も知らない彼とはもう二度と会うことはないかもしれない。東京に行ったら会えるかなぁ。でもきっとお互いわからないんだろうな。

私を呼ぶ愛情こもった声はもう夢でしか聞けないんだと思うと、少し惜しく、寂しい。私を自惚れさせてくれる人さようなら。また夢で会う事を信じて。